沖縄県・宮古島周辺で陸上自衛隊のヘリコプターが消息を絶った事故で、陸自の委託を受けた民間作業船が2日午前11時45分ごろ、海底に沈んでいた機体の一部を引き揚げた。陸自は損傷の状況などを詳しく調べ、事故原因の解明を目指す。防衛省関係者によると、2日午前、作業船で機体を包んだ網ごと引き揚げる作業を始めた。作業船は1日、高性能カメラやロボットアームを備えた遠隔操作型無人潜水機(ROV)を海中に投入し、海底に広げた網の上に機体を移動させていた。引き揚げ作業の現場は、宮古島の西方にある伊良部島の北約6キロ、水深約106メートルの海底。事故時に乗っていた10人のうち、1日夜までに6人が海中から引き揚げられている。
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